私の体験談−地震だ!(作成 2000.8.10)

※別のところに置いてたのですがここにも置いておきます。阪神大震災の時の私の体験談です。


 そう、あれは、1月に、地元大阪へコンサートに出演して、次の朝のこと。コンサート後は飲み会だったので、へべれけ〜な状態で心地良く寝てたときだった。そうなんです、たまたま、大阪に帰省しているときに、阪神淡路大震災に出くわしたのです。

 朝、五時頃、ドドドドドドド…、というけたたましい音が、家の外の遠くの方から近づいてきた。近づいてきたかと思うと、突然の縦揺れ。「家が壊れるぅぅぅ!」。とっさに脳裏によぎったのは「関東大震災だ」であった。そうなのだ、恐らく、関西のほとんどの人は私と同じく、関西に地震が来るなんて、これっぽっちも思っていなかったはずだ。とっさに枕を使って頭を隠す。
 しばらくして、揺れはおさまった。仏壇の位牌は吹っ飛び、ローボードの上に乗っていたテレビは床に墜落していた。居間に降りて行って、何事かと思いテレビを見ようとしたが、電気が止まっている。しばらく経って、電気は復旧した。テレビでは、震源地は神戸の方だと放送していた。揺れもおさまり、「ちょっと落ちついたからお茶でも飲もうか」母親がそう言って、ヤカンに水を入れようとした。どうやら水は大丈夫らしい。ヤカンをコンロにかけ、スイッチON!ガスが止まっている。しばらく経って、父親が外に出てご近所と立ち話。「ガスも止まってるよね?」「えっ?ガスは来てるよ」。どうやら、安全装置が作動していたらしい。安全装置のスイッチを回復させ、ガスが来るようになった。それにしても、うちのだけ作動したとは。この揺れで作動しないで、いつ役立つんだ?なんて思いつつ。
 父親が会社に行く時間になった。いつもより、ちょっと早めに家を出た。が、すぐ帰ってきた。「電車が止まってるらしい」。「車で送ってってくれんか?」。父親を乗っけて車を走らせた。しばらく行くと、渋滞。車のラジオから「三階建てのビルが二階建てになっているとの情報が、本当ですかね?」と冗談混じりに言っていた。まさか、そんなすごいことになっているとは、誰も思っていない。車が動き出したのでしばらく走ってると、電柱がぐにゃぐにゃと揺れる。車の中ではあまり、揺れは感じないようだ、電柱があの状態ではかなり揺れている模様。これは相当やばい、とりあえず会社行くのはやめて、家に帰ろう、そういうことになった。

 やがて、地震の全貌がメディアを通じて明らかになったが、こういうのって、いつ来るかわからないもので、とりあえず、最近、今度は東海地震が近々来るらしいということで、ラジオ付きの懐中電灯を買った(もうちょっと、ましな備えはないんかいっ!)。あっ、そういやぁ、茶棚とかの耐震対策、まだやってないや。明日あたり、やろっかな。

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